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World
Voice from the world
世界各地からの子育て便り

育った家庭によって考え方やルールが違うように土地が変われば常識も変わったり。
いろんな土地のいろんな文化。でもみんな頑張っているのは同じ。
子育て中のお父さんやお母さんが連載するコラムです。

from Sweden

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子どもが好きな時にぱっと絵を描けるように、わが家の食卓横の引き出しには絵の具やクレパス類、画用紙や印刷に失敗したコピー用紙などを置いてあります。うちの子どもたちはテーブルはもちろん床の上でも、もっと幼い頃だと天気がいいときは外に出て、オムツ一枚で汚れも気にせず描いていました。美術館に慣れ親しんでほしいので、興味を持ちそうな企画展があれば連れて行きます。どうやらうちの子は絵画よりも、インスタレーションなど立体作品の方が視覚的な面白さに惹かれるみたい。親も一緒に楽しむと、子どもも興味を持ってくれると感じます。ストックホルムの美術館では、休暇シーズンになると子ども向けのワークショップがあちこちで盛んに行われています。まだ未就学児の頃はあちこち連れて行って、親子でいろいろなテーマの作品作りを楽しんでいました。私のお気に入りの美術館は、郊外のグスタフスベリ近くにある「アーティペラーグ」というモダンアート中心の美術館。ベビー用品で有名なスウェーデン企業「ベビービョルン」の創始者が建てた私設美術館で、スウェーデンらしく、森もしくは水辺からアプローチできる、自然に溶け込んだような場所なのです。小さな声でこっそり言いますが、展示作品よりも、全面ガラス張りの窓から望む針葉樹と湖の景色がすばらしくて。それこそがこの美術館の最高作品のような気がしています。

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profile

家族はスウェーデン人の旦那、9歳と15歳のワイルドな娘2人。5年間のフランス生活を経て、スウェーデンに移住して13年。北欧雑貨のネットショップを運営していたが、大阪移住した際に一旦閉店。上の子はスウェーデン生まれ、下は日本生まれと両国の妊娠・出産の大違いを体験。
趣味:旅行。遺跡を見つつ、現地でおいしいものを食べることに情熱を注ぐ。
夢:暖かい国の、白い砂浜の近くでのんびり暮らしたい。

from France

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“芸術の都”といわれるパリ。街を歩くだけで、そこかしこでアートな作品に出合うことができます。大袈裟にいえば、建築物をはじめ何もかもがすべてがアート作品です。ルーブル美術館をはじめ、美術館は18歳まで無料で入館できるので、子どもたちも常日頃から芸術と親しみ、刺激を受けながら育っています。週末やお休みの日などを利用したアトリエも各区で開催されていて、希望すれば無料の講座やワークショップに参加できるというものが多いです。先日は、北マレにあるパリの子ども服「BONTON(ボントン)」で開催されたパリのアートブランド「アリバベッテ・エディション」のワークショップへ行ってきました。用意された「アリバベッテ・エディション」のぬり絵にシールやスパンコールを貼り、色を塗って仕上げる作業ですが、娘はあらかじめ用意されていたおしゃれなお手本を完全に無視して、ピカソのように斬新に塗り上げていました。食べ放題のロリポップキャンディを常に口にくわえながら、たっぷり3時間かけて仕上げました。大満足だったようです(笑)

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profile

左岸 パリ15区在住。アートフォトグラファー。2008年に北海道から渡仏。翌年に次女が誕生。
家族構成:フランス人の夫、長女、次女、猫3匹、チワワ
趣味:大好きなロリー・ギャラガーに憧れてギターを弾いています。歌川国芳の浮世絵が大好きで三毛猫を飼っています。猫が大好きお菓子作りもよくします。
夢:15年後にはアイルランドの田舎へ移住し、夫婦まったり暮らしたいです。

from Germany

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「うわっ!」と思わず叫んだ次の瞬間、大爆笑してしまった私。リビングの掃除をしていたある日のこと、棚に飾っておいた息子の「火星風景の模型」に思いもよらない変化があったのです。確かこれは火星の写真を貼って砂を入れたガラス製のクモ飼育箱で、おもちゃのNASA探査車キュリオシティが異星生物を探す様子を表した模型だったはず。それが今、容器の中では乾燥した小さなヘビ、クワガタ、イモリが威嚇するエイリアンのように探査車に近づき、天井からは糸で吊られたスズメバチが空中攻撃! ひと目見るなり、驚きとともにユニークな発想に心を奪われた瞬間でした。「子どもは誰でも芸術家だ。問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ」と言ったのはパブロ・ピカソ。子どもたちが工作に没頭すると、机には粘土やノリや絵の具がべったり貼りつき、床には紙の切りくずやクッキーのかす、絵の具のはねた跡が。つい怒鳴ってしまう私ですが、叱る自分を当たり前の大人と感じる一方、古く保守的になりすぎてしまったかとも思うのです。そんな私も幼い頃、想像の世界を繰り広げながら、何かを創り出す時間は純粋に幸せなひとときでした。大人になった今も、子どもたちと一緒にワインのコルクでピンボードを作ったり、陶器の皿に絵を描いたり、カラフルなフエルトを丸めてネックレスを作ったり、ろくろを回して陶器を作ったり。子どもたちと夢中になって作っていると、幼少時代の遊び心が蘇ってきます。

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profile

音楽留学がきっかけで渡独して早17年。現在はピアノ教師をしながら、好奇心旺盛なドイツ人の夫と、スポーツ大好きな長男9歳、そしておてんばな長女5歳と4人で北ドイツの小さな市に住んでます。
趣味:アクセサリー作りや手芸、工作。
夢:キャンピングカーを購入し、家族4人で自由気ままな旅をすること。